平成27年度 市P連定期総会 会長挨拶

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     青田 基   函館市PTA連合会会長(的場中PTA会長)

本日は、土曜日にもかかわらず、函館市PTA連合会、定時総会にこのようにたくさんの方のご参集を頂き、誠にありがとうございます。
会員の皆様には、日頃より本会の運営及び事業推進に関しまして格別のご理解とご協力を頂き、厚くお礼申し上げます。

また、本日は 大変お忙しい中、ご来賓として、
函館市教育委員会より    教育長    山本 真也  様
学校教育部長 小山 みゆき 様
のご臨席を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。

さて、函館市PTA連合会では「学びと行動で未来を拓くPTA」をスローガンに、学校・家庭・地域が連携した子どもたちの健全育成のため、この1年間、様々な活動をしてまいりました。それらの活動は、各学校のPTAや保護者、児童・生徒に直接かかわるものもありますが、しかし、市P連の活動の多くは、会員の皆様の目に触れる機会が少なく、何をしているのか見えてこない、とご指摘を受けるところでもあります。

本日の総会では、函館市PTA連合会の事業活動の報告や提案がなされる貴重な機会であります。普段はあまり意識することがないであろう市P連について、短い時間ではありますが、皆さんと一緒に考え、進むべき方向を共有できればと思います。

また、皆様方の中には、本日はじめて市P連の活動に直接参加される方もいらっしゃるかと思いますが、この総会を通じて、PTA活動の全体像を広く捉まえ、理解を深め、それぞれの学校のPTA活動につなげていただければと、そう願ってもおります。

私たちPTAの活動は、大きく二つに分けることができると思います。一つは各学校を単位とした、いわゆる単Pと呼ばれる活動です。これはわが子の通う学校を通じた、地域の子育て活動とも言われ、PTA活動の基本であり、原点であります。

もう一つは、保護者の声を、地域全体や、教育行政に反映させる活動です。これは、一個人や学校単位のPTAではなかなかできないことです。そこで、函館市の教育に関わることであれば函館市PTA連合会が、北海道の教育のことであれば北海道PTA連合会が、国の教育のことであれば日本PTA全国協議会が、皆さんを代表して声を届けています。

また、子育て・教育は、家庭と学校が核であることはいうまでもありませんが、そこにもう一つ、地域の果たす役割が重要度を高めてきております。
保護者だけではなく、地域に暮らす人々の力を積極的に取り入れた子育て・教育環境改善の取り組みは、まさに地域コミュニティにとっても喫緊の課題であります。

さらに、国は昨年から「地方創生」という言葉をかかげ、地方の活性化に本腰を入れ始めましたが、この地域を活性化させるのに一番必要なことは、この地域の未来を託せる若い人の力です。その力を育むためには、学校をはじめとする教育界がPTAと協働し、産業界や経済界、町会をはじめとする自治会組織などとの連携をさらに一層、強化・推進する必要性があると考えております。
「地方創生」とは、“自分たちの地域社会のことは自分たちが責任を持って決める”という市民の決意のことだと理解しておりますが、教育の現場も同じではないでしょうか。自分たちの子どもが受ける教育環境は、自分たちが責任もって決めて行く、そのために私たちは、PTAを自分たちの学びの場として活用し、見識を広め、学校や地域とともに、より良い教育環境づくりを推進することが大切かと思います。

また、地域の学校やPTAに係わることは、少し先の明るい未来、明るいまちづくりに貢献していることでもあります。皆さまも今の活動におおいに自信を持っていただき、子供達のため、地域のために、皆さまの貴重な時間と労力、そしてお知恵をお使いいただければと思います。

さて、新年度は函館市PTA連合会が発足して40周年の記念の年にあたります。派手な記念事業は計画してはおりませんが、これまでの市P連を築いてきたくださった諸先輩方の功績に敬意を表し、またその伝統を大事にしながら、新しい時代の様々な教育課題に対し、私たちがしっかり学び、私たちの思いを教育の現場に反映できるよう、市P連としてしっかり活動して参りますので、皆様方のご理解とますますのご協力をよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、本会、開催にあたりご尽力いただきました、担当各位に感謝とお礼を申し上げ、私からの挨拶といたします。