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再考してPTA活動を再構築!!

 皆様におかれましては日頃より函館市PTA連合会の活動にご理解とご協力を賜り、感謝を申し上げますとともに、各学校のPTA活動への尽力に敬意を表します。

 令和5年度、函館市PTA連合会会長を仰せつかりました、駒野圭史(こまのきよふみ)と申します。

 コロナウイルスも5類となり、活動制限はかなり緩和されました。コロナの影響でオンラインが普及し、活動の幅は身の回りだけではなく、全国規模になったともいえます。ですが、便利である一方、対話でなければ深いコミュニケーションは難しいこともわかりました。

 コロナを乗り越えた今だからこそ、前のPTA活動に戻るのではなく、これからのPTA活動に進化させなければなりません。

 根本に、PTA活動はこども達と学校コミュニティのために行われ、保護者と教師が協力して、こども達の教育環境の向上を支援する活動です。主語はあくまでも「こども」。仕事が忙しくてPTA行事に参加できない・・・。でも仕事はこどもとの生活のためにしています。その主語は「こども」であるため、広義ではそれも立派なPTA活動だと思うのです。

 今、巷で話題に上がっている「PTA不要論」、不要論の主語は誰なのかを考えていただきたい。「参加しないと仲間外れにされる」、「いうことを聞かないと陰口を言われる」主語は「こども」ではなく「自分」にあるのではないでしょうか?PTAとは地位や権力など、自己顕示欲を満たすものではありません。そんな活動こそ不要だと私は考えます。

 これからのPTA活動は要らないものを削ぎ落とし、大事な事にはいっぱい力を注ぐ。そんな活動にするため、保護者の皆さんは、PTA活動を考えなければなりません。

 例えば、教師の働き方改革にも通じるものがあると思います。PTA活動はボランティア活動です。教師は学校での時間外業務をボランティアで行っています。教師は古き日本の伝統として、PTAに仕事を頼んではいけないという悪しき習慣を守り続けています。

 そんな中、一人でも多くの保護者が、少しでもPTA活動に手を貸していただけると、教師はこども達に目を向ける時間が増え、こども達も学校が楽しくなるはずだと思います。

 PTA活動で保護者もこどもの学び舎を知ることができ、活動を共にする仲間との出会いがあります。こども達も無意識にでも、見てもらっている事で自己肯定感を育むことができます。そして、教師の働き方改革にも通じていくと思うのです。

 さあ、主語が「こども」であるPTA活動に目を向けてみてください。こどもの過ごす学校を、保護者の目から見る理想郷に近づけてください。そのためにまずはPTA活動を見直し、自分が実行する事から初めてみてください。

 最後に、私の娘には「教師になるという夢がある」というのです。だからこそ、私は現状を再考し、PTA活動を再構築して最高の学校になることを夢見て活動しています。

そんな私ですが、これから一年間、宜しくお願い致します。