昨年に引き続き、平成30年度函館市PTA連合会の会長を務めさせて頂くことになりました、函館市立桔梗小学校PTA会長の干山毅です。1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。
今年度の市P連は組織改革のスタート元年です。大きく変わったところでは、昨年までの「ブロック」の割り当てが7ブロックあった所、今年度からは少子化に伴う小中学校の統合等があり、4ブロックとさせて頂きました。さらに4つの委員会をそれぞれ2つのブロックで運営をしていましたが、1ブロック1委員会運営となり、これまで以上に会員同士の連携を密にし運営する事になります。しかし、ただ単にPTAの仕事が増えたと考えるのでは無く、連携を深めることでそこから交流が生まれ、また役員会でも多くのご意見やアドバイスをもらうことで、個人のスキルアップにもなるのではないかと考えます。
さて、学校での変化に目を向けてみると、小学校では道徳の授業が始まりました。中学校でも、来年度から道徳が教科として取り上げられます。道徳という科目は、いわゆる国語や算数(数学)などのジャンルより、親と子どもが一緒になって考える機会が増えてくるような感じがします。答えは1つではなく、様々な考え方や物事の捉え方ができ、そこに至るまでのプロセス等を学校だけでなく、親子で考える時間がもっと増えると、これほど良い教科はないのではないでしょうか。子どもの教育には、3つの教育が必要だとされています。1つは『学校教育』、2つ目は『家庭教育』、そして3つ目は『社会教育』です。まさしく道徳は、社会教育の一端を担い、生きる力を育てるものなのだと思います。お父さん、お母さんは社会教育の先輩として、子ども達と一緒に考えてみて下さい。
『社会教育』と言えば、もう一つの新たな取り組みが始まりました。それは「コミュニティースクール」の導入です。これまで学校運営は、学校が主体として運営されていましたが、コミュニティースクールの導入により、新しい学校運営は、学校・地域・町会・保護者等、より多くの人達と関わり合いを持ち、互いに助け合い、支え合って運営される事となります。我が地域の子どもは地域全体で育てましょう、という考えの元で学校運営がなされます。これらも社会教育の一環であり、子ども達の郷土愛に結び付いてくれることを願っています。
日本で56年ぶり夏季オリンピックが開催される2020年、第67回日本PTA北海道ブロック研究大会が、函館の地にて開催される事が決まりました。未来ある子ども達の為に、親として、先生として、何が必要なのか、どんな活動が求められるのかを学ぶために、全道のPTA会員が函館に集います。毎年、多くの学びと気づきを与えてくれるのが研究大会です。函館大会は、これからのPTA活動の充実と発展、さらには子ども達の健やかな成長の一助になるような大会を目指したいと思います。本年は準備委員会を、そして来年度からは実行委員会を立ち上げ、来るべき研究大会に備える予定です。
新たな一歩を踏み出す時、常に挑戦する気持ち、チャレンジ精神を持って取り組みたいと思います。そして、誰のため、何のため、どのような活動をするべきかを常に考え、行動して行こうではありませんか。
全ては「子ども達の笑顔の為に」 皆様のご協力を今後ともよろしくお願いします。