今年度も函館市PTA連合会会長を仰せつかりました、函館市立桔梗中学校PTA所属の干山 毅です。よろしくお願いします。
PTA会員の皆さまにおかれましては、日頃より函館市PTA連合会にご理解とご協力を賜り、感謝申し上げますとともに、各単位PTAの積極的な活動に敬意を表します。
本年度より函館市内の全小中学校で、コミュニティスクール(学校運営協議会)制度が導入されました。これまで学校運営は、学校が主体となって運営されていましたが、コミュニティスクールの導入により、学校・地域・保護者が連携し学校を作っていく、まさしく地域の人達で学校を作り、地域の人達と共に子ども達を見守り育てていきましょうといった運動が展開されることと思います。
しかし、今まで無かった制度で何をどうすれば良いのか?といった悩みや疑問点なども聞かれます。特に、従来のPTA活動にプラスしてコミュニティスクールがあるのは、少々負担感があるといった声を耳にすることもあります。でも、焦ることはありません。
各単位PTAの特色を生かし、地域の皆さんと話し合いながら、今、自分たちの出来ることから活動してみましょう。
コミュニティスクールが軌道に乗るには、やや暫くかかるかもしれませんが、じっくり時間をかけてでも良いので、地域と学校が一体となり、それぞれの地域でより良い学校づくりができるよう取り組んでいただければと思います。
さて、子ども達が通う学校ではどんな変化があるのか、少し触れたいと思います。
小学校では2020年度から、中学校では2021年度から学習指導要領が大きく変わります。詳細については省きますが、学習の内容が大きく変わり、これまでの様に、問題があって答えはこれですではなく、どのような答えがあり、どう導いていくかをみんなで話し合ったり、協力したりするといった、単に知識としての詰め込みではなく、より生きる力を育むための学習が始まります。
また、更に近年言われている教師・教諭の半数以上が心身ともに疲弊していることから、その改善策としての働き方改革も進められています。
そんな中、私がこれから最も重要視しなければならないと思っているのが、「家庭教育」です。単に家庭教育と言っても、宿題をやり、予習・復習をするではなく、時には子どもと一緒に考える、親だからこそ教えられる生きる力を与える存在になって、子どもに向き合っていただきたいのです。
2007年以降に産まれた子どもの半数は、100歳以上まで生きるというデータもあります。いよいよ人生100年時代が到来しようとしています。そんな100年時代を有意義に過ごす為に、学びの基礎作りが大事です。
今からでも遅くはありません。是非とも親も子どもと一緒に学びの基礎作りを始めませんか? 人生常に学びです。そんな親の学びを見て、子ども達も育っていくでしょう。
2020年度日本PTA北海道ブロック研究大会が函館の地にて行われます。全道各地より800名が参加し、今、親としてするべき事は何か、実践できる事は何だろうか、また、今、子ども達の周りで起こっている問題点は何かなど、親としての学びを大きく取り上げる大会となります。多くのご参加とご協力をお願いします。
結びに、函館市内各単位PTAの益々のご発展をご祈念致しまして挨拶といたします。