青 田 基 函館市PTA連合会会長
(函館市立的場中学校PTA会長)
本日は、お忙しい中、函館市PTA連合会、定時総会にたくさんの方のご参集を頂き、誠にありがとうございます。
会員の皆様には、日頃より本会の運営及び事業推進に関しまして格別のご理解とご協力を頂き、厚くお礼申し上げます。
また、本日は 大変お忙しい中、ご来賓として、
函館市教育委員会より 教育長 山本 真也 様
学校教育部長 小山みゆき 様
のご臨席を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。
さて、函館市PTA連合会では「学びと行動で未来を拓くPTA」をスローガンに、学校・家庭・地域が連携した子どもたちの健全育成のため、この1年間、様々な活動をしてまいりました。それらの活動は、各学校のPTAや保護者、児童・生徒に直接かかわるものもありますが、しかし、活動の多くは、会員の皆様の目に触れる機会があまりないのも事実かも知れません。
本日の総会では、函館市PTA連合会の事業活動の報告や提案がなされる貴重な機会であります。普段はあまり意識することがないであろう市P連について、短い時間ではありますが、皆さんと一緒に考え、進むべき方向を共有できればと思います。
また、皆様方の中には、本日はじめて市P連の活動に直接参加される方もいらっしゃるかと思いますが、この総会を通じて、PTA活動の全体像を広く捉まえ、理解を深め、それぞれの学校のPTA活動につなげていただければと、そう願ってもおります。
私たちPTAの活動は、大きく二つに分けることができると思います。一つは各学校を単位とした、いわゆる単Pと呼ばれる活動です。これはわが子の通う学校を通じた、地域の子育て活動とも言われ、PTA活動の基本であり、原点であります。
もう一つは、保護者の声を教育行政に反映させる活動です。これは一個人や単Pではなかなかできないことです。そこで、函館市の教育に関わることであれば函館市PTA連合会が、北海道の教育のことであれば北海道PTA連合会が、国の教育のことであれば日本PTA全国協議会が、皆さんを代表して声を届けています。
昨年末の政権交代から間もなく半年が過ぎようとしておりますが、その間、国の教育行政にも様々な動きが起きてきております。特に、現在進められております、政府の「教育再生実行会議」では、いじめの問題や道徳の教科化、そして教育委員会のあり方や、小中学校、高校、大学の学校のあり方そのものなど、今後の教育改革の方向性について議論がなされています。まさに、日本の教育の変革期に差し掛かっているといえましょう。
今、時代は、“自分たちのコミュニティのことは自分たちが責任を持って決める”という方向に向かっていると感じていますが、教育の現場も同じではないでしょうか。自分たちの子どもが受ける教育環境は、自分たちが責任もって決めて行く、そのために私たちは、PTAを自分たちの学びの場として活用し、見識を広め、学校や教育委員会とともに、より良い教育環境づくりを推進することが大切かと思います。
少子化や財政難で、函館市においても教育予算が十分ではない情況もあります。また、これから学校再編も本格化して参ります。様々な教育課題に対し、私たちがしっかり学び、私たちの思いを教育の現場に反映できるよう、市P連として活動して参りますので、皆様方のご理解とますますのご協力をよろしくお願い申し上げます。
最後に、本会開催にあたりご尽力いただきました、担当各位に感謝とお礼を申し上げ、私からのご挨拶といたします。
本日はよろしくお願いいたします。ありがとうございました。