今できる活動とは? 知恵と行動が未来を変える

今年度、函館市PTA連合会会長を仰せつかりました函館市立桔梗中学校PTAの干山毅です。1年間よろしくお願いします。

 PTA会員の皆さまにおかれましては、日頃より函館市PTA連合会の活動にご理解とご協力を賜り感謝申し上げますとともに、各学校PTAの積極的な活動に敬意を表します。

さて、今年度も始まって半分近くが経過しましたが驚くべき始まりでした。今年2月頃から新型コロナウイルスの感染が全国的、全世界的に広がりを見せ、北海道は全国に先駆けて緊急事態宣言が出され、さらには全国に出されました。卒業式や入学式は簡素化し、保護者の参加が一部見送られ、4月からは休校措置となりました。

学校が再開しても3密を避ける対策がとられ、運動会や体育大会、授業参観など各学校行事が中止となり、地域では子どもたちが毎年楽しみにしている七夕や函館港まつり等も中止や自粛となりました。このような誰しも経験したことがないような事態に困惑している方も少なくないと思います。

そんな中、多くの学校のPTAは総会も開催できず、書面でのやりとりで済ませた学校も多くあったことでしょう。活動内容も決められず、会議も開催できないと言った悩みも多く聞きます。函館市PTA連合会では、昨年より皆さまにご案内していました日本PTA北海道ブロック研究大会・函館大会も中止の判断をさせていただきました。

今年はどんな年になるだろう、来年以降もこういった事が続くのではないかと我々の不安は増すばかりですが、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてはどうでしょうか?

4月からの休校の最中、子どもたちはそれぞれ家庭学習に取り組み主体的に学ぶことを再認識したのではないでしょうか。また、子どもが家にいる時間が多くなって親子の会話が増えたとか、学校給食のありがたさに改めて気付いたとか、中には何年ぶりかに教科書を読んでみた保護者の方もいたようです。

不安なのは子どもも親も学校も一緒です。何せ初めての事ばかりで何が正解なのか誰もわからないのですから。でも悪いことばかりではないんだよ、気付いたこともたくさんあったよと話せるときがきっとあるはずです。ここ最近では、新しい生活様式といった形で手洗いの徹底、距離をとっての会話などひとり1人の工夫で大分いつもの生活が戻ってきつつあります。お互い正しくウイルスを恐れ、きちんと対策をすれば大丈夫だと日々の日常を徐々に取り戻す事ができればこんなにも嬉しいことはないと思います。

函館市PTA連合会では毎年のように教育予算要望という形で学校の網戸の設置をお願いしてきましたが、今年度函館市内の小中学校全てに網戸が設置されることが決まったそうです。ウイルス対策には換気も必要と言われていますので嬉しいことです。

学校現場では教職員の皆様の大変な努力により感染対策をしていただいています。私たち保護者も地域の人たちと協力してこのコロナ禍を乗り切っていきたいと思います。

我々PTAは子どもたちのために活動しています。「コロナだから出来ない」よりも「コロナだからやり方を変えて安全に活動します」を実践してはいかがでしょうか。大事なのは子どもたちのために知恵を出すこと、そして実践することだと思います。立ち止まって考えたら、次は一歩踏み出しましょう。その一歩が新しい道となるはずです。

今年はきっと忘れられない年になるでしょうね。